トラックドライバーのしゃちほこ です。忙しい年の瀬皆様いかがお過ごしでしょうか。
私も例外なく毎日が忙しいですが、裏を返せば物流という仕事をいただけて充実している、とも言えます。
この時期は宅配便で言えばお歳暮→おせちがありますので一気に荷物量が増えます。当然、運ぶ人が居なければお客様の元まで届かないので、我々トラックドライバーの責任は重大だと認識しながら日々運転&荷役業務をこなしております。
せまる物流2024年問題、少しづつ改善は見られるが
トラックドライバーの時間外労働時間が960時間に制限されるので、輸送力減少に伴い物流が滞る。
となるとお店に商品が無い、または品薄状態になりお店としても売り上げが減少する・・・などモノを運ぶ量が減れば消費者にもしわ寄せが来るのは明白ですね。
加えてトラックドライバーの人手不足、長時間労働+低賃金とくれば担い手が減るのも当然の事で、それに歯止めをかけようと政府もいろいろ改善策を打ってはきているが浸透するにはまだまだ時間がかかりそう。
肝心の賃金方面では、トラック運賃引き上げ提言が飛び出す
国土交通省や学識者は、トラック事業者と荷主の運賃交渉の指標を平均8%引き上げる提言をまとめた。
この「標準運賃」は法的拘束力を持たないので、必ずしも守られているというワケでは無い。
政府が介入しようにも、立場が強い荷主側の匙加減で「コストに見合った適正な運賃の支払い」が出来ていないのが現状だ。下請けの運送会社の場合、走れば走るほど赤字になりなんの為に道路運送事業を営んでいるか意味がわからなくなる現象が起こる。
国土交通大臣は「『標準的な運賃』への理解と協力を呼びかけるとともに、必要に応じて、荷主などへの働きかけや要請などの措置を講じていきたい。適正な運賃が支払われることを徹底していきたいと思っており、2024年問題を解決する、まず第一歩だ」との考えを示しているが、1日も早く改善が進まなければ多くのトラック事業者が廃業せざるを得ない状況にまで追い込まれている現状にも目を向けなければならない。